
町田市は、富士通株式会社(注1)(以下、富士通)のクラウド型IoTデータ活用基盤サービス「FUJITSU Cloud Service K5 IoT Platform」(以下、「K5 IoT Platform」)と、創業支援施設「町田新産業創造センター」に入居する株式会社アジラ(注2)(以下、アジラ)の画像認識技術を活用し、富士通、アジラの両社にて共同で開発した、帰宅困難者を見守るサービスの実証実験第2弾を行います。
今回の実験では、2017年9月に行った初の実証実験(8名参加)時に出た課題について改善を施したシステムを用い、実験範囲を拡大して実施します。また、人数規模も30名程度に拡大し、町田市認知症サポーターに加え、認知症の方ご本人や地域の皆様などの協力を得て行います。
■ 出典:町田市プレスリリース資料(PDF)
https://www.city.machida.tokyo.jp/shisei/koho/faxrelease/2017/201801.files/180111_02.pdf
サービス概要
サポーターが、専用アプリをインストール済みの自身のスマートフォンで撮影した帰宅困難者の画像と位置情報を「K5 IoT Platform」にアップロードし、事前に家族が登録した帰宅困難者の画像とのマッチング情報を家族に通知して位置を確認します。また、画像については、顔にモザイク処理を行い、撮影したスマートフォン内には保存できなくするなど、プライバシーに関する配慮(注3)がされています。
アジラは富士通と共に、2018年度内のサービスリリースを目指し、今後もサービス内容の実験・検証を進めてまいります。
第2回実証実験概要
目的:サービスの有用性(家族が帰宅困難者を効率よく探せるか、帰宅困難者に負担なく周りの人の協力により帰宅困難防止が出来るかなど)の検証
日時:2018年1月15日(月) 午後2時~3時
フィールド:町田市中町及び森野周辺

内容:おもに高齢者の帰宅困難予防を想定し、以下の流れを実証
(1) 帰宅困難者役の画像を、家族役のスマートフォンで「K5 IoT Platform」にアップロードし、事前データを登録
(2) 認知症サポーターによるフィールドでの帰宅困難役の発見、および撮影画像の登録
(3)システムを通じた家族役への撮影情報提供
(4)家族役による帰宅困難者役の発見
(注1)富士通株式会社:本社 東京都港区、代表取締役社長 田中達也
(注2)株式会社アジラ:本社 東京都町田市、代表取締役 木村大介
2015年6月に設立。町田新産業創造センターを本拠として販路拡大や資金調達などの各種創業支援を受けながら、ベトナムでサービスの研究・開発を行う、高度技術分野のIT開発に取り組むグローバル企業。富士通の事業部門とベンチャー企業とのマッチングの機会を提供する「MetaArc(メタアーク)ベンチャープログラム」に応募したことで今回の共同開発に至る。
(注3)画像に関するプライバシーへの配慮
プライバシーに配慮した画像を用いた捜索支援システムを富士通にて特許出願済。
関連リンク
【富士通紹介サイト】
・クラウド型IoTデータ活用基盤サービス「FUJITSU Cloud Service K5 IoT Platform」紹介サイト
http://jp.fujitsu.com/solutions/cloud/paas/iot-platform/
・MetaArcベンチャープログラム紹介サイト
http://www.fujitsu.com/jp/innovation/venture/
【アジラ紹介サイト】
https://www.asilla.jp/
お問い合わせ
町田市 経済観光部 産業観光課 TEL:042-724-2129
株式会社アジラ お問い合わせフォーム:https://www.asilla.jp/#inquiry
技術的なポイント
画像から着衣・所持品を検出し、種類や色を認識します。AI(ディープラーニングによる推論モデル)を活用することで、画像一枚から防災行政無線でアナウンスされる情報に近い情報を取得することができます。

本技術に関するお問い合わせは以下にどうぞ。
株式会社アジラ お問い合わせフォーム:https://www.asilla.jp/#inquiry
前回の第一弾(2017年9月)のプレスリリース